[カテゴリ: 社会問題>支配]
<当記事の要点>
・安倍首相は、冷静に計算づくで、「戦争法案」を成立させようとしている。
・日本は、米国の「奴隷」である。
・米国は、日本を支配する「独裁者」であり、「ご主人様」である。
・参考文献:前泊博盛『日米地位協定入門』、他2冊。
・日本支配の手法が、「日米安保条約」「日米地位協定」「密約」などである。
・米軍基地はもとより、米国それ自体が、日本にとって「治外法権」である。
・この根本的な枠組みの上に、「戦争法案」が存在している。
・いずれ起るであろう「第3次世界大戦」で、米軍とともに自衛隊が参戦するはず。
・日中戦争は、中国側が動かず、起らないものと思う。
・ただし、日本政府は、日中戦争、第3次世界大戦、両方に加担する可能性もある。
<記事本文>
安倍内閣の「戦争法案」に関する、根源的な問題を直視しなければ、何の解決にもなりません。
戦争を知らない「お坊ちゃま首相」が、一人で勝手に「はしゃいでいる」のではありません。
ましてや、戦争法案が「憲法違反」だと知らないはずがありません。
知っていて、知らない振りをしています。
安倍首相は、冷静に計算づくで、意図的に行っています。
日本という国の「根本的な枠組み」を知る必要があります。
日本政府は、日米安保条約、日米地位協定、「密約」などにより、米国に、がんじがらめに縛り上げられています。
米国は、これらにより、日本を支配する「独裁者」として、日本に君臨しています。
日本政府は米国の「傀儡(かいらい)政府」です。米国の「奴隷政府」です。
米国の言いなりになるのが当然だと、日本政府は心の底から思い込んでいます。
日本政府は、日本国民に背を向け、米国に身も心も向けて、「ご主人様」である米国をボロもうけさせるために、毎日政治を行っています。
これが、日本の「本当の姿」です。
<参考文献>
◎孫崎 享『戦後史の正体』(創元社)
◎前泊博盛『日米地位協定入門』(創元社)
◎矢部宏治『日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか』(集英社)
例えば、今年7月30日に、厚木基地の夜間・早朝の飛行差し止め裁判で、高裁が1審同様、「自衛隊機は飛行を差し止めるが、米軍機は差し止めない」との奇妙な判決を出しました。
東京新聞の記事によれば、米軍機に関しては「使用を許可する行政処分がない」との理由です。
同じ記事で、1審判決では、米軍機については「国の支配の及ばない第三者の行為の差し止めを請求するもの」として訴えを退けた、とあります。
この記事を言葉どおり受け止めると、「米軍機に対して、飛行差し止め裁判を起こしても無意味で、効果がない」と、裁判所が言明していることになります。
東京新聞に限らず、他のマスコミでも、これ以上の報道はしていないはずです。
それは、「本当の理由」を隠すためです。
本当の理由とは何か?
米国の奴隷である日本政府にとって、米軍基地は「治外法権」であり、いっさい手出しができない。日本政府も裁判所も、米軍の言いなりになるしかない。
これが、本当の理由です。
前述の、前泊博盛『日米地位協定入門』を引用します。
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(339ページ)
日米地位協定 第三条 [基地内の合衆国の管理権]
1項 合衆国は、基地内において、それらの設定、運営、警護および管理のため必要なすべての措置をとることができる(以上、太字部分)。 (以下省略)