同誌に、『宇宙・地球・人間 −− 池内 了の市民科学メガネ』という、「連載コラム欄」があります。
(1ページを、丸々を費やす、分量があります)。
この9回目に、米軍の「オスプレイ事故」に関連して、「批判する文章」が載っています。
(2017年5月15日号、VOL.311)
題名: オスプレイ=未亡人製造飛行機のわけ
昨年12月に、沖縄で起きた、「空中給油の失敗」による、墜落(不時着)事故に関連する、文章です。
著者である、「池内 了(いけうち・さとる)」氏は、高名な科学者だと思います。
しかし、航空、特に軍事航空には、まったくの専門外としか思えません。
同氏の文章を読むと、そうとしか思えません。
事実誤認が、いくつか、あります。
特に、「重大な事実誤認」が、少なくとも、2点あります。
また、事実誤認とまでは言えなくても、誤解を招く、非常に紛らわしい発言もあります。
同氏に限らず、オスプレイ機に対して、批判するのは自由です。
しかし、事実誤認や、それに類する事柄に基づいて、ピント外れな批判をすれば、かえって「オスプレイ賛成派の『正当な反論』を招き」、逆効果になるのは、明らかです。
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当記事は、著者「池内 了」氏に対する、個人攻撃や、誹謗 《ひぼう》 中傷などが目的ではありません。
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念のため申し上げますが、私は、「オスプレイ機の肩を持つ」つもりは、まったくありません。
それどころか、オスプレイ機に限らず、米軍基地自体が、日本に存在するべきではないと、考えています。
「独立国である日本」の領域に、米軍に限らず、「他国の軍隊が、不当に居座る」のは、国際的な反社会的行為です。
日本の「国家としての主権」を、公然と侵害する、国際的な「不法行為」です。
したがって、すべての米軍基地を、沖縄を含めて、日本の全領域から、撤去するのが当然です。
ところが、日米間には、以下の「特約」があります。
(A)日米安保条約
(B)日米地位協定
(C)これらの上位に位置する、複数の密約
これらによって、「独立国である日本に、米軍が居座るのは、正当な行為である(合法的)」、ということになっています。
そのため、オスプレイ機の日本配備に限らず、米軍は、「やりたい放題、やりまくって」います。
米軍や、米国にとって、それは、「ちっとも不法行為ではありません」。
完全に、正当な行為です。
そのためにこそ、上記(A)(B)(C)を、日米両国政府が、意識的に存在させているのです。
上記(A)(B)によって、米国が日本を軍事的に守っているというのは、あくまでも「建前」に過ぎません。