「人間とは、そもそも何なのか」について、「他者ブログ」宛にコメント投稿を昨年行いました(2)
2019-02-09


(同社のホームページ)
『未来工業』
http://www.mirai.co.jp/


同書の、表紙カバー裏に、以下の特徴が書いてあります。

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■ 未来工業 成長の理由

<徹底した差別化>
◎ よそと同じものなら作らない
◎ 儲かっていない会社と同じことはしない
◎ 日本一 (初) にこだわる
◎ 考える仕組みづくり

<社員のやる気喚起>
◎ 餅を与えてモチベーションをあげる
◎ 「ここまでしてもらったら この会社のためにがんばろう!」 と社員が思ってくれることを考えつづける

<↓>
日本一社員がしあわせな会社に!
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同書の、この部分を見ただけでも、「同社は、すごい会社」 と思わないではいられません。

例えば、「>よそと同じものなら作らない」 、これは、設計者にとって非常に厳しい要求です。

どんなにすごい製品でも、他社と同じ品ならば、「これじゃだめ」 と、ボツにされてしまうわけです。

何とかして、他社と異なる作りにする必要があります。

そのかわり、それが実現できれば、設計者として 「良くやった」 と評価されるわけです。

誇らしい思いがするはずです。

設計者ではなく、製造担当者も、「他社にはない物を自分で作っている」 という思いが生まれます。

悪い気はしません。

(しばしば述べているように、私自身、製造 (設計を含む) の仕事を長年行ってきたので、良く分かるつもりです)。


ただし、同社は、建築関係の法律で、製品規格が厳密に決まっている 「電設資材」 を製造販売している会社とのことです。

そのため、「世の中に存在しない画期的な製品」 を売り出すのは不可能のようです。

厳密な規格の枠内で、なおかつ独自の特徴を、何とか生み出す必要があるわけです。

その結果、同じ規格による製品でありながら、他社にはない、ユニークな特徴を持たせる必要があります。
(そのため、同書によれば、同業他社に比べて、飛躍的に業績を伸ばしているとのことです)。

なおさら、設計に苦労すると思います。

一方、それを実現すれば、達成感も非常に大きいのは、目に見えています。

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当記事は、言うまでもなく、「同社や同著者 (同社長) を誉め称える」 のが目的ではありません。

また、「企業とは、どうあるべきか」 を述べるのが目的でもありません。

冒頭で述べたように、物事には2面性があり、1面だけにとらわれていたら、幸福は得られないことを述べるのが目的です。

幸福を得るためには、「幅広く2面性に目を向ける必要がある」 と、述べるのが目的です。

そして、ずば抜けた、その好例が、上記の同書なのです。

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同書の目次を拾ってみると、「ぶっ飛ぶ話」 が、いろいろあります(笑)。
(順不同)。

◎ 泥棒に入ったらいけない法律はあるが、入られたらいけないという法律はない

◎ 社員に任せろ。社長はバカと自覚せよ

◎ 全国の営業所は必要と思った社員が勝手に作った

◎ 「ホウレンソウ」は禁止。現場のことは担当社員が一番知っている
(注) 「ホウレンソウ」とは、言うまでもなく報告・連絡・相談のこと。

◎ 残業なんてしないで人生の時間を存分に楽しめばいい

◎ 未来工業が全員正社員である理由「人間をコスト扱いするな」

◎ 人間が人間を評価する限り”成果主義”を採用するつもりはない

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