「新幹線のぞみ34号、台車破損(テロ攻撃未遂事件)」に関する「運輸安全委員会」調査報告書は真相を隠している(5)
2019-11-16


「その他」 は、すべて見た目で、もっともらしく適当に描きました (正確ではありません)。
(具体的な数値がないので、正しく描きようがありません)。

そのため、寸法は、まったく記入していません。
(例えば、補強板の板厚は、取りあえず6ミリで描いています)。

この 「側ばり」 は、平板状の鋼板を、プレス機で 「コの字型」 に折り曲げ、それを左右から突き合わせて、「ロの字形」 に溶接します (『F: 調査報告書 (本編)』 による)。

そのため、「図6」 で、「天井部の板」 および、「底部の板」 それぞれの中央部に、突き合わせ部分を示す、「縦の短い黒線」 を描いています。
(2枚の補強板にはさまれた、中央部です)

本来は、この部分で、「ロの字形」 の内部に、小さな、平べったい 「裏当て金」 があります。
(「コの字型」 同士を溶接するためだろうと思います)(正確なことは分かりません)。

しかし、「図6」 では、それは省略しています。
(ここで論じる問題点とは、関係がない (必要がない) と考えています)。


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(図7) 側ばり (一部) の外観
(出典: 『F: 調査報告書 (本編)』 の図2 (8ページ))


「図7」 は、「側ばり」 と 「軸ばね座」 を溶接した状態 (取り付けた状態) を、下から見た図です。


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(図8) 本来の 「側ばり」 と 「軸ばね座」 の溶接 (概念図)
(出典: 自分で作成)

この 「図8」 で、「軸ばね座」 の正確な形状、寸法いずれも、『FG: 調査報告書』 に記述がないので、適当に描いています。

わずかに 「板厚が、最終的な加工後に15ミリになる」 ことだけ、分かりました。

「側ばり」 と 「軸ばね座」 を、溶接した直後では、「軸ばね座」 の板厚は、「設計上20ミリ」 となっています。

(いずれも、『F: 調査報告書 (本編)』 による)。

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ここで、大事なことは、「側ばり」 と 「軸ばね座」 どちらも、溶接面は 「平板状、平面状でなければならない」、という点です。

「設計図面」 では、そのようになっているはずです。

ところが、実際には、溶接の位置合わせのために、「側ばりを最大で3.3ミリも、削ってしまった」 わけです。

それが、次の 「図9」 です。


禺画像]


(図9) 亀裂が入った台車枠の断面図
(出典:『東京新聞』 平成30年(2018年)3月1日・朝刊31ページ)


「図9」 で、本来ならば、「ここは、削ってはいけない部分」 です。

それを 「削った」 ために、とんでもないことになったわけです。

なぜ、「削ってはいけない部分」 なのか?

削ったら、結果的に、「側ばり」 が、「その分、壊れてしまう」 からです。

「側ばり」 を、「その分、破壊してしまう」 からです。

(本来あるべき強度が、低下してしまうのは、誰の目にも明らかです)。

「台車全体を作る」 ために、その一部分である、「側ばり」 と 「軸ばね座」 の溶接を行った結果、「側ばり」 を、3.3ミリ分 《ぶん》 といえども、「破壊してしまった」 のでは、話になりません。


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