※ 第18回目の記事から、続きます。
https://21utbmjdai.asablo.jp/blog/2016/08/24/8161851
※ 今回が、最終回です。
「事故調査報告書」は、ある意味では、学者の作成した「学術論文」と同じと言えます。
第1ページ目から、最終ページまで、すべてのページにおいて、事実に基づいて論述しなければなりません。
事実と異なる論述が、たとえ一つでも、あってはなりません。
一つでも事実ではないことを述べると、必ず「不自然さ」が生じます。
それを隠すために、さらに虚偽を加える必要が生じます。
なおさら、不自然さが増加します。
「ウソの上塗り」が、結果的に、どんどん増えて行きます。
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「日本航空123便墜落」にまつわる「航空事故調査報告書」は、一連の当記事で述べた通り、少なくとも13件のトリックが存在しています。
この「報告書」から引用した原文は、延べにして、たった4ページ分しかありません。
文章量からすれば、2ページ分程度しかありません。
そのわずかな文章の中に、13件ものトリックを組み込んであります。
「ウソの上塗り」だらけです。
なぜ、これほどウソを重ねたのか?
その理由は簡単です。
そうしなければ、ウソが、容易にばれてしまうからです。
「プレッシャー・リリーフ・ドア」に関する、この原文を注意深く読めば、私のような素人でさえも、トリックを見抜くことが出来ます。
それは、「プレッシャー・リリーフ・ドア」とは、そもそも「そういう物」だからです。
一連の当記事で述べたように、「急減圧流が発生すると」、それを機外に放出するため、自動的にこのドアが開きます。
一方、「急減圧流が存在しなければ」、このドアは、開く必要がないので、閉じたままです。
これは、どうにも「ごまかしようがありません」。
ところが、それを、何とか、ごまかさないといけません。
そのため、事故調は、必死になって13件ものトリックを仕掛けました。
そして、事故調のもくろみは、「まんまと成功」しました。
事故調査報告書において、「プレッシャー・リリーフ・ドア」のトリックに関して、一連の当記事のように指摘したものは、私の知り得た範囲では、まったく見かけません。
テレビや新聞などのマスコミ報道はもとより、123便問題を追及している市販の参考図書類、さらにはインターネット情報、いずれも見かけません。
わずかに、以下の図書が言及している程度です。
◎ 米田憲司著『御巣鷹の謎を追う −日航123便事故20年−』宝島社
◎ 宮村浩高著『葬り去られた真実〜日航ジャンボ機墜落事故の疑惑〜』青心社
しかし、これらも、事故調査報告書のトリックを明確に見抜いてはいません。
言及してはいても、結果的には、さほど役立っていません。
結局のところ、皆、事故調に「だまされている」わけです。