上記一連の、>(航空交通管制部)に関する、『ブースカ明日香』 様のご発言は、大変失礼ながら、「完全な、お考え過ぎ」 と申し上げないではいられません。
なぜならば、これは、「航空管制の無線通信」 において、いつ生じても不思議ではない 「単なる周波数変更の指示」 に過ぎないからです。
管制機関が、密かに行なった 「怪しげな陰謀」 ではありません。
(ただし、「単なる周波数変更」 に見せかけて、実は、陰謀が潜んでいる可能性も、ないとは言い切れませんが)。
(しかし、それは、別問題の話となります)。
>そして、別途指示があるまで静観すべし。
これは、大変失礼ながら、誤解でいらっしゃいます。
>and keep silent until further advised.
※「and」 の部分は、ここでは省略します。
(直訳) 別途指示があるまで 「沈黙を維持」 せよ。
(意訳) 別途指示があるまで 「この周波数の使用を禁止」 する。
(趣旨) この周波数は、123便と、東京コントロールだけが、専用で用いる。
すべての他機は、この周波数の使用を禁止する。
使用禁止を解除する時は、別途指示する。
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事故調査報告書1冊目の、「別添3 管制機関との交信記録」 を見ると、123便は、東京コントロールと周波数123.7メガヘルツ (MHz) で通信しています。
(「別添3 管制機関との交信記録」 では、東京コントロールのことを、「ACC = 東京 管制区管制所」 と表現しています)。
ところが、この周波数に限らず、「管制通信の周波数」 は、その 「管制空域を飛行している」 すべての航空機が、共用しています。
そのため、123便のパイロットから見ると、自分たちにとって不要な、「東京コントロールと他機(複数)との通信」 が、いろいろ聞こえて来ることになります。
緊急事態に陥っている、123便のパイロットにとって、それは非常な負担となります。
その負担をなくすために、管制官が、123便以外の、すべての他機に対して、「周波数変更を指示」 したのです。
◎今まで使っていた周波数:123.7メガヘルツ
(123便および、すべての他機、東京コントロール)
◎変更後の周波数:134.0メガヘルツ
(123便を除く、すべての他機、東京コントロール)
◎123便と、東京コントロールだけの専用周波数:123.7メガヘルツ (変更せず)
※東京コントロールの管制官は、一度に複数の周波数の電波を受信し、その内容を、的確に聞き分けます。
これも、管制官の仕事の一つです。
(東京コントロールの管制官に限りません)。
(ただし、完全な同時受信は無理ですが)。
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>……、東京コントロールの指示に従っていた全ての航空機の操縦席で、123便とのやり取りを聞いていたのではないでしょうか?
「123便を除く、すべての他機」 は、通信周波数を134.0メガヘルツに変更したので、元の周波数123.7メガヘルツは聞こえません。
さらに、自分たち自身が、それぞれ自分たちの目的地に向かって、予定通り飛行する必要があります。
そのため、変更後の周波数134.0メガヘルツで、通常通り、東京コントロールと管制通信をする必要があります。
したがって、元の周波数123.7メガヘルツで、「123便と、東京コントロール」 の通信をいちいち傍受しているひまはありません。
(そもそも傍受する必要性、必然性がありません)。
(個人的に、周波数スイッチを勝手に切り替えて、傍受しようとすれば、可能ですが)。
>and keep silent until further advised.
(趣旨) この周波数は、123便と、東京コントロールだけが、専用で用いる。
すべての他機は、この周波数の使用を禁止する。